エアコン屋が選ぶおすすめ真空ポンプ

エアコン工事で室外機と室内機を接続したら、次に行うのが真空ポンプを使っての真空引きです。

真空ポンプには色々な種類があり、取付するエアコンの能力などによっても選ぶ機種がかわってきます。

ここでは真空ポンプの機能と選ぶ基準、おすすめの真空ポンプをまとめてみました。

真空ポンプの選び方

真空ポンプは構造的に押さえるポイントがあります。カタログ上でも単語は謳ってますが、実際どんなものなのかを解説していきます。

排気速度

真空ポンプの能力を図る基本的な目安の1つで、真空引きの速さを表す数字です。カタログ上で○○リットル/minと表示されているものです。

ポイント

  • 排気速度の数字が大きいほど、大型のエアコンに対応

大型のエアコンになるほどエアコン内部の冷媒回路も大きくなり冷媒管も太くなるので、排気する空気の量も多くなります。

エアコンに見合った真空ポンプを用意することによって、より短時間で作業を行うことができます。

メーカーのカタログより排気速度と適応するエアコンをまとめてみました。この排気速度とその他の機能を併せて真空ポンプを選ぶ際の参考にしてください。

排気速度と適応するエアコン
排気速度適応するエアコンなど
~49L/minルームエアコン・小型パッケージエアコン(3馬力級)
50~69L/min大型ルームエアコン・カーエアコン・小型~中型パッケージエアコン(7~10馬力級)・冷蔵庫
70~129L/min中型パッケージエアコン(15馬力級)
130L/min~冷蔵倉庫・大型パッケージエアコン(30馬力級)

真空到達度

排気速度と同様に真空ポンプの能力を図る基本的な目安の1つで、カタログ上などでは○○ミクロンと表示されているものです。

ポイント

真空到達度の数字が小さいほど、理想的な真空に近づくことが出来る

水分を嫌う新冷媒(R410A、R32)ではより真空に近づけて冷媒管に残った水分を除去しなければなりません。そのため真空ポンプの真空到達度は最低でも500ミクロン以下が求められます。

現在発売されている真空ポンプは大抵が375ミクロン以下でこの数字をクリアしており、中には7.5ミクロンといった高性能の真空ポンプもあります。

メモ

最近のカタログ等では真空到達度の単位としてミクロンではなくPa(パスカル)で表記されることが多くなってきました。

Paはミクロンと同じように数字が小さいほど理想的な真空に近づくことが出来ます。たとえば一般的な真空ポンプにおける真空到達度375ミクロンは50Pa、高性能な真空ポンプにおける真空到達度7.5ミクロンは1.0Paで表されます。

ワンステージとツーステージ

カタログ上でローター方式と記載されているもので、ワンステージとツーステージがあります。

ワンステージは1つのローターで吸気・圧縮を行い、ツーステージは直列につながれた2つのローターで吸気・圧縮を行っています。

ポイント

  • ツーステージの方がワンステージより高い真空度を得ることが出来ます

より高い能力の真空ポンプを選びたいときはツーステージのものを選びましょう。

2ポールモーターと4ポールモーター

2ポールモーターと4ポールモーターの違いは電極の数の違いです。4ポールモーターは電極の数が4つ、2ポールモーターは電極の数が2つになります。

ポイント

  • 4ポールモーターは熱を持ちにくく長時間運転できます
  • その反面、4ポールモーターは2ポールモータに比べ重くなります

電極が多いと、より低回転・高トルクで運転することができます。そして低回転であることで音が静かで熱をもちにくいといった利点もあります。

どちらかを選ぶ基準としては、大型パッケージエアコンや冷凍機を扱うかどうかでしょう。

大型パッケージエアコンや冷凍機の真空引きは長時間行う必要があります。4ポールモーターの方が熱をもちにくく、安定した真空引きを行うことが出来ます。

逆にルームエアコンのみを扱っている方は2ポールモーターで十分でしょう。

ガスバラスト弁

真空ポンプ内に冷媒のガスが混じってしまうとオイルが劣化してしまい、真空ポンプの寿命を短くしてしまいます。

ガスバラスト弁は真空引きの前後で空気を吸わせることによって、ガスをオイルに溶け込みにくくして悪影響を事前に防ぐためのものです。

おすすめ真空ポンプ

次におすすめの真空ポンプを紹介します。小型のものから大型のものまで対応機種や重さなど、皆さんが取り扱うエアコンや環境にあったポンプを選んでください。

タスコ ウルトラミニ真空ポンプ TA150SV

排気速度40 l/min
真空到達度12.7Pa(95ミクロン )
対応機器ルームエアコン
重さ2.95kg
サイズ160×210mm
機能
  • ワンステージ
  • 2ポール

ポイント

  • 業界最小最軽量
  • ルームエアコンの取付はこれで十分

今まで業界最小最軽量だったTA150SB-2を凌ぐ機種です。ガスバラスト弁はついていませんがワンステージで業界最小最軽量2.95kgで持ち運びがとても便利です。

ルームエアコンのみの取付をされていて、100Vの電源であることを気にしなければこれで十分です。

タスコ ウルトラミニ真空ポンプ TA150SW

排気速度40 l/min
真空到達度3.3Pa(25ミクロン)
対応機器ルームエアコン、~3HP(馬力)程度
重さ3.75kg
サイズ160×145mm
機能
  • ツーステージ
  • 2ポール

ポイント

  • このサイズでツーステージ
  • 小型のパッケージエアコン(3HP程度)まで対応

コンパクトなサイズでありながらツーステージ、3.3Pa(25ミクロン)まで真空引きできます。

軽い真空ポンプでしっかりと真空引きしたい!といった方にはおすすめのポンプです。

量販店で販売されたエアコンの取付において、最近では真空ポンプはツーステージでなければならないという施工ルールもあるそうです。

量販店の下請けをされている方にとっては最適の真空ポンプだと思います!

タスコ 真空ポンプ TA150YA

排気速度60 l/min(60Hz)、54 l/min(50Hz)
真空到達度1.0Pa(7.5ミクロン)
対応機器~10HP(馬力)程度
重さ9.2kg
サイズ23×325mm
機能
  • ツーステージ
  • 4ポール

ポイント

ツーステージ、4ポール

冷凍機など長時間の真空引きにも対応

パッケージエアコン(10HP程度)や冷凍機に対応している真空ポンプです。

4ポールの仕様なので、特に冷凍機などの長時間真空引きが可能です。

当然、音も静かですよ。

タスコ 真空ポンプ TA150RC

排気速度154 l/min
真空到達度1.3Pa(10ミクロン)
対応機器~30HP(馬力)程度
重さ10.3kg
サイズ254×332mm
機能
  • ツーステージ
  • 2ポール

ポイント

  • 排気速度154ℓ/minと余裕の排気速度
  • 大型のパッケージエアコンに対応

けっこう大きめのパッケージエアコン取付をメインにされている方におすすめの真空ポンプです。大は小を兼ねるので、ルームエアコンでも対応可能です!(少し重いですが。。)

アサダ 充電式真空ポンプ 1.5CFM

排気速度50 l/min
真空到達度20Pa(150ミクロン)
対応機器ルームエアコン
重さ3.6kg
機能
  • シングルステージ
  • 充電式

ポイント

  • なんといっても充電式
  • マキタ18Vバッテリーで動きます

前までルームエアコン取付時の真空ポンプはウルトラミニの真空ポンプをおすすめしていたのですが、この充電式真空ポンプ 1.5CFMが登場してからは断然この機種が一番のおすすめとなりました!

なんといっても電源が充電式であることが一番である理由です。

一度充電式を使ってしまうと、その便利さから元に戻れなくなります!

まとめ

他にも色々なタイプの真空ポンプが販売されています。

エアコン工事には絶対必要なものなので、自分のされている工事内容に合わせてご用意ください。

真空ポンプは重さと価格さえ気にしなければ、大は小を兼ねるものです。

仕事の幅を狭めないようにある程度余裕がある能力のものを選んだほうがいいかと思います!

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