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フレアツールの選び方

エアコンを新規に取付すると、1台あたり最低4つのフレアを加工しなければなりません。

1日に何台も取付を行う場合、フレア作成時間の短縮が、作業時間の短縮に直結してきます。

そのフレアを作る際に使用するフレアツールですが、スタンダードなものからラチェット式、電動式など各メーカーから様々なタイプが発売されています。

エアコン工具において、今一番進化を遂げているのがフレアツールでしょう。

ここでは、それぞれのタイプの説明とともに、オススメのフレアツールをご紹介していきたいと思います。

フレアツールの基本的機能について

近年販売されている製品は、ほとんど全てが偏心式コーン、過負荷防止クラッチの機能が付いていて、対応するフロンガスもR410A、R32の新冷媒対応となっています。

偏心コーン

コーンの先端はいつも中心に位置し、コーンが偏心して回転し、銅管をひろげていくため、楽にむらのない均一なフレアが出来ます。

過負荷防止クラッチ

フレアが完成するとハンドルが空回りしコーンがそれ以上進まず、回しすぎや回し足らずが原因の不良フレアを作りません。

手動タイプのフレアツールのおすすめポイント

現在販売されている手動のフレアツールは標準的な製品でも充分綺麗なフレアが作れます。

しかし、手動タイプのフレアツールと言っても、最近は軽量化されたものや省力化されたものなど、色々なタイプのフレアツールが販売されています。

それほどフレア加工をする機会がなければ標準的なものでも十分ですが、年中エアコンの取付を行っている方や一日に何台も取付される方に向けて、フレアツールの選び方とそのポイントをご紹介します。

前提としてアルミ製の軽量型であること

アルミ製フレアツール

手動タイプであれば、まずはアルミ製であることが前提です。

通常のフレアツールは以外と重いのですが、アルミ製のフレアツールはその半分程度の重さになります。

軽さはそれだけで正義です。作業性も携帯性も抜群に向上します。

本記事では、まずアルミ製であることを前提として、フレアツールを選んでいきたいと思います。

アルミ製のフレアツールはクランプバーが基本的に3穴(2分、3分、4分)なので、ルームエアコン限定なのが注意です。

クイックハンドル式もしくはラチェットハンドル式であること

クイックハンドル式とは、一体型のハンドルを上下に動かす事により右回り(加工)左回り(もどす)を切り替えながらフレア加工出来ます。

ラチェットハンドル式とは、付属のハンドルを左右に動かすだけでフレア加工が出来ます。

いずれもラチェットアクションの為、場所もとらず手首の疲れも少なくなり、スムーズな加工作業ができます。

メモ

クイックハンドル式、もしくはラチェット式になることで本体の重さは2~300gほど重くなります。

しかし、重さよりも利便性が勝るとしておすすめポイントとしました。

位置決めが簡単であること

スライド式プランジャー位置決め構造という仕組みの採用によって、本体の固定決めが簡単になりました。

従来の製品は目視でマークのある場所に合わせる構造でしたが、この構造はスライドした際に適切な位置で止まるようになっています。

作業効率的にもひと手間減らすことができ、間違ったところで位置決めして不良フレアを作るという事もなくなりますね。

おすすめの手動フレアツール

手動フレアツールを選ぶ時のポイントは

  • アルミ製の軽量型であること
  • クイックハンドル式もしくはラチェットハンドル式であること
  • 位置決めが簡単であること

になります。

この条件だとある程度フレアツールは絞り込まれるのですが、その中でおすすめなのがBBKの超軽量型ラチェット式フレアツール 700-RPAです。

BBK超軽量型ラチェット式フレアツール 700-RPA

こちらの700-RPAはクイックハンドル式であり、もちろんアルミ製になります。

それだけでなく作業効率を上げる仕組みや不良フレアを防止する仕組みも備わっていて、ぜひ使って欲しいフレアツールになります。

ツラ出しアタッチメント装備

クランプバーには、銅管の面出しを一定にするアタッチメントが装備されており、だれでも、いつでも正確なフレア加工が可能となっています。

これも作業効率と確実性を上げる仕組みの1つですね。

軽さと便利さを体感してください

同じ空調機器メーカーのタスコでもアルミ製のフレアツールを販売してますが、アルミ製のフレアツールに関してはBBKの方が上手をいっているような気がします。

ぜひ、この700-RPAで軽さと便利さを体感してください!

電動ドライバー対応タイプ

大変なハンドル回しを充電ドライバーで!

フレアツールで大変なのは、何よりも加工する時に回すハンドルが重いことです。

このハンドルを回す負担を電動ドライバーで行うフレアツールが各メーカーから販売されています。

このタイプのフレアツールを使うことによって、つらいハンドル回しから解放されます!

対応する電動ドライバーは10.8V以上の機種になります。残念ながら7.2Vのペン型ドライバーは2分なら何とかいけますが、3分以上になるとトルク不足で使用できません。

また、インパクトドライバーは対応していません。インパクトドライバーで使用していない場合は後述のタスコTA550CXをご使用下さい。

おすすめの電動ドライバー対応タイプ

電動ドライバー対応タイプの中でもおすすめなのがBBKの超軽量フレアツール 700-DPCです。

BBK超軽量フレアツール 700-DPC

こちらは手動フレアツールでもおすすめした700-RPA同様にスライド式プランジャー位置決め構造やツラ出しアタッチメントを装備していて、大変なハンドル回しは充電ドライバーで行うという、いいとこどりのフレアツールになります。

一日に何台もエアコンを取付される方にとって、少しでも負担を軽減できるフレアツールになっています!

インパクトドライバー対応タイプ

インパクトドライバー対応フレアツール

唯一のインパクト対応モデル

エアコン屋さんが使っているのはドリルドライバーよりインパクトドライバーを使っている方の方が多いかもしれません。

そんなインパクトドライバーを使っているエアコン屋さんにはインパクトドライバー対応のフレアツールをおすすめします。

各部品がインパクトの衝撃に耐えられるように作られており、また回し過ぎ防止のクラッチだけでなく、戻し過ぎ防止のクラッチも内蔵されています。

ただ、インパクトの衝撃に耐えられるだけあって少々重めになっています。またインパクトドライバーへは付属のビットアダプターを付け替える必要があます。インパクトの衝撃対策かもしれませんが、1つ作業手順が増えるのはマイナスポイントですね。

それでもインパクトドライバーを使ってフレアを作りたい方にはこのフレアツールです。

電動タイプ

電動フレアツール

エアコン屋が一番におすすめするフレアツール

一番のおすすめなのが、この電動タイプです。

私はこの電動フレアツールを使い始めて随分と楽になりました。どうしても手動でのフレア加工が億劫で、仕事の効率的にもそうなんですが精神的に随分と助けられた感じがします(笑)

なかでもREXの電動フレアツールがおすすめですね。クランプが2分用、3分用とそれぞれのサイズごとに分かれている点がポイントです。まずクランプだけを冷媒管にセットしてから、クランプを本体にセットしてフレア加工を行うので狭い場所でも作業性がとてもよくなります。

またクランプにはストッパーが付いていて、冷媒管を差し込むと一定の場所で止まるようになっています。誰でも同じようにフレアを作れることもポイントの1つです。

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