エアコンのガス圧力を計測する、真空状態を確認するために必要なのがマニホールドです。
エアコン工事や修理には欠かせない工具になります。
このページでは
を解説していきたいと思います!
マニホールドはどんな時に使う?
真空引き
エアコンの取付する時に必ず行うのが真空引き。
エアコン室外機にマニホールドを接続し、マニホールドに真空ポンプを接続して真空引きを行います。
マニホールドのゲージを見て、ちゃんと真空状態(-0.1MPa)になっているかを確認します。
でも、真空引きにはマニホールドより真空ゲージを使った方がいいかもね!
ゲージがデジタルだったら問題なしよ
冷媒充填・回収
フロンガスを追加充填しなければならない場合や、フロンガスの回収をしなければならない場合、マニホールドが必要になります。
マニホールドのゲージでガス圧力を確認しながら、フロンガスの充填や回収を行います。
ガス圧が上がりすぎていないか、ちゃんとガス圧が変化しているかをマニホールドで確認します
取付時よりも修理の時に活躍
マニホールドは取付工事の時よりも、修理の時に使うことが多いよ
ルームエアコンに限って言うと、取付時には真空状態さえ確認できる真空ゲージがあればいいので、マニホールドは必ずしも必要ないかもしれません。
しかし、パッケージエアコンの工事や、ルームエアコンに限らずエアコン修理の場合には必ず必要になってきます
ルームエアコンしか使わない?パッケージエアコンでも使う?
通常、マニホールドは低圧側と高圧側の2つのゲージをもっています。
しかし、ガス圧力を計るゲージが1つしかないシングルゲージのマニホールドもあります。
ルームエアコンのみ扱うのであればシングルゲージでもOK
ルームエアコンにはサービスポートが低圧側にしかないのでシングルゲージでも大丈夫!
シングルゲージのマニホールドでも真空引きは出来ますし、ガスの充填も可能です。
ルームエアコンであれば、最低でもシングルゲージのマニホールドを用意しましょう!
パッケージエアコンを扱う場合は2つのゲージが必要
パッケージエアコンには必ず2つのゲージがついたマニホールドが必要だよ
パッケージエアコンや業務用エアコンでは低圧側と高圧側の両方にゲージを接続するので、低圧用・高圧用と2つゲージがあるマニホールドが必要です。
真空引きする時も、低圧・高圧両方から引かなくてならないので真空ゲージだけというわけにはいきません。
必ずゲージが2つあるマニホールドを用意しましょう。
ゲージはアナログかデジタルか?
ゲージにはアナログとデジタルと2種類あります。
アナログは昔からあるタイプですが、最近ではデジタルのゲージも増えてきました。
値段も倍くらい違うけど、ゲージはアナログとデジタルどちらがいいの?
正確性と汎用性を考えるのなら断然デジタルメータがおすすめ!
デジタルは些細なガス圧の変化も見逃さない
アナログゲージの場合、わずかなガス圧変化では針の動きが分からず、正確に把握することができません。
しかし、デジタルゲージではガス圧が数字として表示されるので、些細なガス圧の変化もすぐにわかります。
デジタルは真空ゲージとしても使える
アナログゲージだと圧力0Mpa以下のメモリが小さくて、本当に真空状態になっているのか分らず、またわずかな漏れがあったとしても判断が出来ません。
しかし、デジタルゲージの場合は0Mpa以下であっても正確にガス圧を測定できるので真空ゲージとしても使えます。
デジタルゲージは色々な場面で使えるので重宝するよ
価格は高くても、断然デジタルゲージがおすすめ!
ボールバルブ式が便利
ガスの経路を開け閉めするバルブの開閉にはボールバルブ式とニードルバルブ式があります。
ボールバルブ式はレバーを90°操作するだけでガス経路の開閉が出来ます。
しかし、ニードルバルブ式はねじ込み式のため、開閉を簡単にというわけにはいきません。
操作が簡単なのは断然ボールバルブ式だよ
ただ、ガス圧を微妙に調整する必要な場合にはニードルバルブ式がほうがおすすめね
エアコンだけで使うのなら断然ボールバルブ式ですが、冷蔵機や冷凍機を扱う方はニードルバルブ式ですね。
暗い時にも使えるバックライト付きが便利
マニホールドを使う所は明るい所だけとは限りません。時には暗所や暗い夜に作業する時もあるでしょう。
そんな時に便利なのがバックライト付きのゲージです。
わたくし、老眼も進んでいて明るく光っていた方が見やすいのよね
バックがブルーやグリーンに光るゲージもあって、とても見やすいです。
ただ、バックライト付きのマニホールドはデジタル式のみになってしまいます。
チャージホースは長めが使いやすい
マニホールドに標準で付属するホースは90cm前後が多いです。
90cmだとちょっと短いって感じることが多いんだよね
わたくしは90cmではなく、150cmのチャージホースを使っています。
地域柄、エアコンの室外機は50cm程度の架台に載せていることが多く、真空ポンプやマニホールドの設置場所によっては届かない。。ってことがよくあります。
何事も余裕があるのはいい事だと思うので、長めのチャージホースを用意することをおすすめします!
おすすめマニホールド BBK 2バルブデジタルマニホールド DM-100
エアコン屋がおすすめするマニホールドは
- ゲージはデジタル式でバックライト付き
- バルブはボールバルブ式
の2つの機能が備わっていることが条件です。
そんな条件を満たすマニホールドはBBKの『2バルブデジタルマニホールドDM-100』になります。
ただ残念ながらセットに付属するチャージホースは90cmなので、最初から長めのホースが欲しい場合はセットではなくマニホールド単体にして別途チャージホースを購入しましょう。
なによりもマグネット付きのフックが便利
このマニホールドがおすすめなのはデジタルゲージでボールバルブ式だけでなく、マニホールドをひっかけるフック部分にあります。
フック部分にマグネットがついていて、ひっかける場所が無くても金属部分さえあればマグネットで張り付けることが出来ます。
このマグネットが意外と便利!
室外機本体じゃなくても、架台など金属のものだったらどこでもOK
こういったプラスアルファの機能がいいですね!