広告 コアドリル ドリルドライバー

エアコン穴あけ用ドリルの選び方とおすすめドリル

エアコン取付において室内機と室外機をつなぐ冷媒管などを通すために壁に穴を貫通させる必要があります。

鉄筋コンクリートや高気密の建物では最近スリーブが入っていることが多くなってきたとはいえ、まだまだ貫通穴をコアドリルで空けることが多いです。

その時、コアドリルとともに必要になってくるのが電動ドリルです。しかし、電動ドリルといっても複数のメーカーから何種類もの電動ドリルが販売されていて、何を買えばいいのか迷ってしまいます。

ここではエアコン屋として最適な電動ドリルを選べるように、電動ドリルの種類や機能をまとめてみました。

ドリルの種類

電動ドリルには大きく分けて3種類のドリルがあります。

  • 回転専用のドリルドライバー
  • ドリルドライバーに振動機能がプラスされた振動ドリルドライバー
  • 回転に加えて打撃も行うハンマードリルドライバー

一般的なサイディングだけに対応するのなら回転専用のドリルでもいいのですが、エアコンの穴あけにはサイディングだけではなく、モルタルやコンクリートなどの固い壁への穴あけも考えなければなりません。

回転モードはどちらのドリルもモードを切り替えて使えますので、まずは振動ドリルハンマードリル、2つのドリルの特徴を見ていきます。

振動ドリル

回転に振動を加えて削りながら穴をあけるのが振動ドリルです。

ハンマードリルの打撃に比べて細かい振動になるので、コンクリートの穴あけ能力だけをみればハンマードリルのほうがいいかもしれません。

しかし、振動ドリルは細かい振動におかげで仕上がりはハンマードリルに比べてキレイになります。

また、ビスの下穴である3.4mmなどの小さい径の穴をあける場合、ハンマードリルだとキリの径より太く穴があいてしまいます。

ちゃんと正確な径で穴をあけたい場合は振動ドリルですね。

ポイント

振動ドリルは『回転』+『振動』で穴をあけます

仕上がりの『綺麗さ』と『正確さ』が必要な場合は振動ドリル

ハンマードリル

回転に打撃を加えて砕きながら穴をあけるのがハンマードリルです。

振動ドリルにくらべ、打撃のおかげで穴あけ能力がとても高いです。

コンクリート壁に対して振動ドリルで30分かけても空かなかった穴が、ハンマードリルだと1分もかからず空けることができます。

その反面、強力すぎる打撃のおかげで仕上がり面を壊してしまう場合があるので注意です。

ポイント

ハンマードリルは『回転』+『打撃』で穴をあけます
穴あけのスピードをもとめるなら断然、ハンマードリル

ドリルの機能

振動ドリルとハンマードリルの違いには、穴あけ能力の違いだけでなく、それぞれ特徴的な機能や仕組みがあります。

こちらもぜひ選ぶ際のポイントにして下さい。

クラッチ付

ドリルで穴をあけているときに刃が噛んでしまい、ドリルに持ち手が振り回されることがあります。特に大径の穴をあけるドリルなんかだと手首をひねったり、振り回されたドリルが壁を傷つけたるすることがあります。

室内側から穴をあけていて刃が外壁に到達した瞬間に刃が噛んでしまったり、コンクリートに穴をあけていて鉄筋に当たった瞬間にロックしてしまったりするためです。

クラッチ機能は、万が一刃が噛んだ場合にドリルが振り回されないようにする機能です。ドリルにトルクが掛かり過ぎるとクラッチ機能によって回転をストップさせ回し過ぎを防止してくれます。

こちらは主にハンマードリルに搭載されている機能です。

シャンクはストレート?SDS?

電動ドリルに取り付ける先端工具の軸をシャンクと言います。

先端工具を受ける電動ドリルもシャンクに合わせる必要があります。

電動ドリルの種類によって装着出来るシャンクの種類が違いますので、選ぶ時にはご注意ください。

ストレートシャンク

先端工具の形が丸い棒になっていて、先端から軸まで同じ径のものをストレートシャンクと言います。

ストレートシャンクは主に振動ドリルで使われます。電動ドリル側はチャック式、もしくはキーレスチャック式という呼び名で軸を固定します。

チャックというのは、先端工具を3つの詰めで挟み込んでをがっちりと固定す構造のことで、10㎜チャックと13㎜チャックの2種類あります。

ちなみにストレートシャンクで13㎜以上の刃のものはノス型シャンクといって、ドリルの刃と軸が段差になっています。

振動ドリルで採用されているシャンクです。

SDSシャンク

軸の電動ドリルへの取付部分に溝が入っているものをSDSシャンクといいます。

太さ10mmのSDS-PLUSシャンク、太さ18mmのSDS-maxシャンクの2種類があり、エアコンの穴あけ用に使われるような、比較的小径な穴を空けるドリルではSDS-PLUSが使われています。

SDSはドイツ語で『差し込み、回すと、固定される』の略語だそうです。その言葉の通りSDSシャンクは電動ドリルへの付け替えがとても楽です。

インパクトドライバーへのビット交換のような感覚でシャンクを交換することが出来て、ストレートシャンクのように軸が曲がって装着してしまったなんてこともありません。

ハンマードリルで採用されているシャンクです。

シャンクは結局どっちのいいの?

いいのは断然SDSシャンクです。

なによりも、付け替えるときの操作性がSDSシャンクのほうがとっても楽です。

ストレートシャンクだと軸がずれたり、真っすぐに固定できないので、ワンタッチで付け替えが出来るSDSシャンクのドリルを選びたいですね。

ポイント

振動ドリルはストレートシャンク

ハンマードリルはSDSシャンク

使いやすさから、いいのはSDSシャンク!

充電式か?100Vか?

近年のバッテリーや本体の進化により、とても性能のよい充電式ドリルを手に入れることが出来るようになりました。

なによりも電源を確保するわずらわしさが無いのは、ともて素晴らしいことです。

バッテリーの充電が追い付かないくらい連続で穴を空ける場合は別ですが、これから電動ドリルを用意する場合は充電式をおすすめします。

価格は100Vのもに比べて割高ですが、それ以上に充電式の持つメリットが大きいし多すぎます。

ポイント

断然充電式。ここだけは悩む必要はありません!

回転速度とトルク

穴あけ能力、シャンクの使いやすさなどを見ると選ぶのは断然ハンマードリルですが、もう一つ重要なポイントがあります。

それは回転速度とトルクです。

穴あけ速度に重要に関わってくるのがドリルの回転速度で、当然、回転速度が速いほど穴はあけやすくなります。

ハンマードリルは約1000rpm。一方振動ドリルでは2000rpmとなっています。

また、回転力だけでなくトルクも重要です。

通常なら65φのコアドリルを使うのですが、ある程度のトルクがないと回転が止まってばかりで、穴があけられません。

ポイント

回転速度が穴あけスピードに直結します

トルクもある程度のものが必要

おすすめのドリルは?

ルームエアコン取付だけに限れば振動ドリル

エアコンの貫通穴を空けることだけに限れば、ある程度のトルクを備えた振動ドリルをおすすめします。

振動ドリルのベースは電気ドリルであり、回転することがメインのドリルになります。

ハンマードリルにも回転モードはありますが、回転速度やトルクなど振動ドリルに軍配が上がります。

おすすめのドリルは マキタ HP486D

充電式でありながら170mmのコアでも穴を空けることのできるパワーは圧巻です。

下手をすれば100Vの機種よりもパワーがあります。

振動モードもあるので、振動用のコアドリルを用意すればモルタル壁もこれ1本でいけます。

コンクリートへの対応を考えるとハンマードリル

モルタル壁ならまだしも、コンクリートに穴をあける場合、手持ちのドリルだと時間がかかりすぎたり、ドリルがロックしたりと労力と時間が掛かり過ぎてしまいます。

そんな時はハンマードリルの強力な打撃力と振動用コアドリルを使っての穴あけが最適です。

また、ハンマードリルはエアコンの穴あけだけでなく、アンカー打ちやビスの下穴など、色々な場面でも活躍してくれるドリルです。

おすすめのハンマードリルは マキタ HR183DRGX

ハンマードリルの中でも2.2kgと軽量のモデルになります。

ある程度の回転速度と取り回しの良さが特徴です。集塵システムも装着できて色々な場面で活躍してくれます!

ハンマードリル機能も重視したい場合は40Vmaxシリーズを

もし、エアコンの穴あけ以外にもコンクリートへの穴あけをする場面が多く、ある程度の径をあけられるハンマードリルが必要ならバッテリーが40V仕様の40Vmaxシリーズがおすすめです。

40Vなだけあってパワーも、バッテリーの持ちも断然違ってきます。

ラインナップも28mmから52mmまで複数の機種が用意されていて、必要に応じて見合った能力の機種を選んでください。

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