現在、インパクトドライバーやドリルドライバーを始め、さまざま電動工具の充電式モデルが開発されています。
その中で、エアコン取付の最後の仕上げに使われる真空ポンプにおいても充電式のモデルが各社から登場しました。
使ってみると、電源を必要としないことがどれほど便利なのかと実感できる工具になってます。
おすすめ充電式真空ポンプはこの2モデル
充電式の真空ポンプは複数のメーカーから販売されていますが、その中でもおすすめの2つのモデルをご紹介します。
どちらもエアコン屋としておすすめなモデルですが、色々な視点から2つのモデルを比較したいと思います!
タスコ TA150ZP
空調工具で有名なタスコから販売されている真空ポンプです。
バッテリーはパナソニック製で同仕様の真空ポンプEZ46A3が同メーカーからも販売されています。
アサダ 1.5CFM
こちらも空調工具で有名なアサダから販売されている真空ポンプです。
バッテリーはマキタ製で同仕様の真空ポンプVP180DRGが同メーカーからも販売されています。
スペックを比べてみた
大きさ・重さは?
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タスコ TA150ZP | アサダ 1.5CFM | |
大きさ | 270(W)×120(D) 165(H) | 268(W)×93(D) 172(H) |
重さ | 3.5kg | 3.6kg |
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大きさ・重さともにほぼおなじになります。どちらもコンパクトで軽く、扱いやすい仕様になっています。
真空引きの能力は?
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タスコ TA150ZP | アサダ 1.5CFM | |
真空到達度 | 18Pa (135ミクロン) ※18V使用時 | 20Pa (150ミクロン) |
排気速度 | 25.8L/分 ※18V使用時 | 50L/分 |
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真空到達度はいかに真空状態に近づけるかの数値です。数値小さい方がより真空に近づけるのですが、タスコ TA150ZPが18Pa、アサダ 1.5CFMが20Paとなっており、真空到達度はほぼ同じ能力となっています。
排気速度は真空引きを行う早さにつながる数値です。数値が大きい方がより早く真空引きを行うことができるのですが、こちらはアサダ 1.5CFMの方が約2倍となっていて、排気速度はアサダ 1.5CFMに軍配があがります。
使用時間はタスコ TA150ZPの方が上回っていますが、性能的にはアサダ 1.5CFMが上であり、使用時間の短さを性能でカバーできるのではないかと思います。
その他スペック
その他のスペックを見ると、どちらもシングルステージ・オイル逆流防止弁付きとなっていて、2つのモデルともにルームエアコンの真空引きに限っては十分な能力をもっています。
バッテリーを比べてみた
対応バッテリーと使用時間は?
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タスコ TA150ZP | アサダ 1.5CFM | |
メーカー | パナソニック製 | マキタ製 |
電圧 | 14.4V/18V(兼用可) | 18V |
使用時間 | 最大120分 ※14.4V・18V 5.0Ah使用時 | 最大60分 ※18V 6.0Ah使用時 |
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バッテリーに関しては使用可能なバッテリーの種類、使用時間などパナソニックに軍配があがります。
なによりも使用可能な時間が倍の120分なのがうれしい所です。これだと1台あたり15分くらい行うとして、約8台分の真空引きが可能になります。
一日ずっと使っていたとしても8台分なら十分ではないでしょうか?
価格を比べてみた
Amazon、楽天で価格を見てみてみました。(2018年2月現在)
本体のみだと、どちらのモデルともに25000円前後で販売されています。
ケース、バッテリー充電器のセットではアサダの1.5CFMが約10000円ほど安く55000円ほどで販売されているようですね。
あなたはどちらを選ぶ?
一番の判断材料は?
どちらを選ぶかの判断材料として手持ちの充電工具がマキタ製なのか?パナソニック製なのか?ではないでしょうか。
多くの方はインパクトドライバーをはじめとする充電工具のメーカーは1つに揃えているかと思います。
充電器は何台も必要ないですし、予備バッテリーもある程度は揃えているでしょう。
今あるバッテリーや充電器を使いまわすことができれば経済的ですし、現場に持ち込む荷物も少なくてすみます。
マキタ・パナソニックどちらの製品も持っている、もしくはどちらでもいいという方にとってみては若干値段は高くてもタスコ製がおすすめです。稼働時間が長かったり、14.4V、18Vどちらのバッテリーも使えるという点で使い勝手がいいからです。
私が購入したのは
ちなみに私はマキタの製品をメインに使っていますので、アサダ 1.5CFMを購入しました。もちろんバッテリーと充電器は購入せずに本体とケースのみの購入です。
使用時間の長さはタスコの方が上かもしれませんが、使用可能な時間の短さを約2倍の排気速度がカバーできる事と、なにより今ある器材を使いまわし出来るというメリットを取りました。
便利な工具が出てきて、どちらにしようか選ぶのに悩めるという事はある意味贅沢です。切磋琢磨を続けているメーカーさんに感謝ですね。